一般論として、新交通システムの駅は味気ない。というのも、コンピューター技術の発展した比較的近年にまとめて開業したということがある。基本的にはコピーペーストで配置したような高架駅だ。
だがしかし、地形というちょっとしたスパイスを加えるだけで新交通システムの駅だろうと途端に面白くなるという話。
たけぇ
1階の出口に限らずなんか2階に出口あるし、駅ホームは5階レベルだし、まずこの時点で一般的な新交通システムの駅とはかけ離れた見た目をしている。それはそれとしてめちゃくちゃ磯臭い、すぐそばが海だから仕方ないけど。
2階レベルの出口を見上げれば、これである。なんでそこに道路があるの。
でも2階だけじゃない、この1階フロアもなかなかすごい場所にありましてね、
これ、わかりますか?上を跨ぐのが先ほどの2階フロアからの出口、で1階入口はこの奥に向かうんですけど、手前にあるゲート、これ防潮堤なんですよ。高潮があるときは閉めてしまう。本当に海のそばにあるわけです、もちろん最悪の場合があったら駅も沈んでしまうわけですが、まあ1階が沈んでも2階があるので大丈夫なんでしょう。
エレベータの階層表示、1階はここ、2階はさっきの所、3階を飛ばして4階に改札。
じゃあ5階は?
「東部第2工区出口」
めちゃくちゃ行ってみたくなる名前、乗り込んで5のボタンを押す。
えぇ…
なんか、運河を越えちゃったんですけど。
わかりますかね、写真の左奥にちらっと見える白い建屋がさっきまでいたヘンテコ構造の駅舎、こっちはただのエレベーター塔。5階の出口は運河の向こうの出口だったわけですね。
すごい構造だね。