新しい風に乗って

駅を訪問したり保存車を訪問したりする方のブログです。

JR北海道_室蘭本線:静狩駅

アホほど「良い」駅舎なのに、隣の駅のコンテンツ性に全部吸われて地味な存在と化している駅です。

室蘭本線の末端、長万部~豊浦という区間は列車本数が少なく、上下線でそれぞれ5本/4本となっています。そのうえで、ダイヤも通勤通学に多少配慮したダイヤのせいで、基本的に駅を巡るとすれば以下の2パターンです。

長万部始発の列車から攻めて2駅訪問したうえで長万部へ朝のうちに戻るパターン

・豊浦から夕方の列車で攻めて2駅訪問したうえで長万部に向かうパターン

 

この区間の駅は長万部と豊浦を除けば4駅で、基本的にはいずれかのパターンを2度実施すれば必要があります。私が訪問するにあたって、2日連続で下のパターンを実施して訪問しました。

 

で、静狩に着いたらこの駅舎ですよ。びっくりしました。いかにも北海道~~~って感じがして良いでしょう。

で駐輪場見たらこれ。自転車やバイクが長年にわたって放置されてしまって草木と一体化してしまうレベル。すごいでしょう。

 

駅舎の中はコレ。待合室の機能のみ残っていて出札とかは全てふさがれていました。古い駅舎に特有の虫とかの死骸も少なく、寝袋とかがあれば駅寝もできそうです。絶対やらんけど。

 

北海道を含めて、寒冷地の建物というのは二重扉になっているものですが、その1つ目の扉と2つ目の扉の間の所から左に視線を向けるとこれ。興味沸くでしょう?めちゃくちゃ暗いところでビビりな私は行けませんでしたが…

 

裏手から。いい雰囲気。

 

この駅の欠点、それは隣の駅が小幌なんですよね。超有名な秘境駅が隣にある。豊浦を出た段階で駅目当ての同族の人が何人も乗車してはいるんですけど、小幌でその大半が降りて行くんですね、残りは長万部まで乗り通して先に進む。この静狩という駅を目当てにする人というのはほとんどいません。実際、列車本数こそ少ないけれども駅の近くにはある程度の集落もあり、秘境駅ではない以上、コンテンツ性を持っていないと言えばそれまでなのですが。悲しいですね。でもそのおかげで孤独に駅を堪能できるというというのは利点かもしれません。

 

ちょうど、特急が通過していきました。退役間際のキハ281系。カッコいいね。