20年以上待たされて完成した、世界最高の路面電車乗り場である。広島駅ビルの2F、自由通路の先にドドンと乗り入れた。

駅前大橋をぶち抜いて広島駅に突っ込んでくるというのは、大昔から言われてきたことである。ASSEの3Fにやってくるものと思っていたのだが、完成形はminamoaの2Fになった。路面電車の床から駅ビル、JRの改札、果ては北口まですべてが同じ床面で階段なしに移動できる。

あのJRコンコースから地上に降りる階段の、その先に電車が待ち構えているなんて誰が想像しただろうか。

しかし綺麗な新駅だからといって新しい電車しか入れないというわけではない。御年80歳を超える被爆電車650形ですらこの駅には入線可能である。

この日は8月2日。開業前日である。翌日の始発電車セレモニーに向けて準備が進められていた。ぼくもそれに向けて徹夜をした。JPビルディングの1Fの屋外で寝た。お外で寝るのは久々だった。

何度見てもほれぼれする電停である。ヨーロッパに引けを取らない大屋根空間。JR西日本と広電という大屋根のエキスパートがコラボを組んだら、そりゃ最高の大屋根駅ができるさ。願わくば5000形グリーンムーバーが見たい。この大広間に一番似合う電車はアイツしかいない。

用途を終えた地上電停がそのままの場所で鎮座していた。本日(2025/9/5)時点で既に屋根は取り壊されているという。

駅ビルの3Fからは電車を見下ろすことができる。横に行けば座って眺めることもできる。いや、正直ずっと立っていても楽しい。ひっきりなしに電車がやってくるし。そんでもって駅ビルの中でコーヒーなり屋上のオレンジジュースなり買って飲むのが気持ちいい。
ただ、まだ開業直後でオペレーションに慣れていないのか、降車ホームの運用とか車両のやりくりとかがドタバタしている感じだった。あと決済サービスなんとかしろ。交通系ICカードで全扉降りれないのは論外だろ。