前回の続きである。前回の時点で既にヨーロッパを離れ香港に到達しているわけだが、あとは香港でのトランジットと、その翌日の帰国便の話のみである。要するに完結回である。長かった。1年以上たってるし。
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香港自体は前年2月に訪問しているので正味1年と2か月ぶりである。抵港も特段トラブルなく通り抜けた。1週間ぶりの東アジア、やはり漢字が周りにあるのは安心感が段違いである。セブンイレブンでウーロン茶を買って飲む(ちゃんと甘くないお茶を選ぶ)、しっかり口の中が東アジアに戻ってきた。もう事実上の帰国でいいだろう。

機場快線に乗り込んで香港島へと向かうこととした。その名の通り空港への快速列車である。空港から(へ)向かう格安ルートといえばバスと東涌線を東涌駅で乗り継ぐルートが有名であるが、調べたところ機場快線を当日に往復すると半額(つまり片道無料)になるようで、コスパ的には大差なかった。割と確実に座れるし、充電もできるし。

香港島へは渡らず、九龍駅で降りることにした。すぐ近くに香港西九龍という大陸行き高速鉄道の駅があるからである。今から大陸に行くわけではないのだが香港MTRのグッズショップがそこにあり、ついでに見ておこうという算段だ。

新界地区を走る軽鉄のスケールモデルが販売されていたので購入した。あいにくNゲージとはちょっと違うサイズで走行とかは難しそうであるが、まあ雰囲気である。それはそれとして今度香港MTRのNゲージが発売されるというので楽しみではあるのだが。

香港島に渡った。香港らしい景色が迎えてくれた。ちなみにノープランである。これがただの香港旅行であれば町から離れたところにでも行ってもいいと思うのだが、1週間のヨーロッパ滞在と10時間以上飛行機に揺られた後にそんなことはできるはずもない。

おれがあまり興味を持てない方の香港の路面電車である。なぜ興味を持てないかというと見た目がカッコ良くないからである。でも時間つぶしにはちょうどいいので二階席に陣取ってぶらり移動することにした。

変な電車とすれ違った。屋根、無いねぇ…。オープントップバスとかでやるような、そういう観光ツアー用の車両らしい。実際ここまでオープンだと走ったら顔に虫とかたくさんヒットするんじゃないだろうか。オープンカーだってフロントガラスはあるし。

飯を食おうとして色々悩んだあげく前回と同じランガムプレイスまで向かい、結局九龍側に戻ることになった。すっかり夜である。海の向こうの島の景色は毎度毎度きらびやかである。

前にも乗ったことはあるのだが、せっかくなのでスターフェリーに乗って香港島へと渡ることにした。待合室が古臭くて雰囲気がある。とてもいい。

乗船まではゲートは閉じられている。実はこの船の乗り場は二階建てで、船も二層構造になっている。香港では路面電車もバスも船も二階建てなのだ。しかもスターフェリーの場合は上と下で運賃が違うという。日本円にして数十円の誤差ではあり価格を理由に選ぶ必要性は無いのだが、海を近くに見たいのなら当然下だ。瀬戸内海フェリーのように海面が近い船は気持ちが良い。

香港島が近づくにつれ、たくさんの観光客がビル街を見る為に左舷に寄った。なので逆張りで右舷に寄ることにした。別にこちらでもいいじゃないかと思った。
そしてすることがついに無くなったので空港へ戻ることにした。往路で降りた駅とは違う駅から乗りこんだが、きちんと往復割引が適用された。
さてこのあとは仮眠スペースの捜索である。幸いにも預け入れるほどの荷物は存在せず、また翌朝乗る香港エクスプレスはオンラインチェックインが可能だ。つまりチェックイン可能時間にさえなってしまえば搭乗券をモバイルで発行して保安検査を通り抜けることができる。そういうわけで離港を済ませ、前日夜の時点で出発ロビーへとやってくることができた。
香港国際空港は世界でも有数のハブ空港で、仮眠場所は十分に用意されていた。ただ先客も多くその多くが既に占有されている状態だった。

そんなこんなでターミナルの果ての果て、47番ゲートぐらいまで歩き、どうにかして空いた椅子を確保することができた。プラスチック製ではあるが足を延ばせて眠れるのはありがたい、そのうえ電源も完備、給水機も近い。上着をブランケット代わりにして中に財布を隠すことで冷え・セキュリティ対策もばっちり。

起床。フライトまではすこし時間があったためスカイブリッジという施設に来た。メインターミナルと少し離れたターミナル(サテライトではない)とを結ぶ橋である。

誘導路を跨ぐ橋である。数百人が乗るような大型機を眼下に見下ろすことができる、なんというか土木の暴力みたいな橋だった。地下を通す方が上り下りする区画も短くなって良いと思うのだが、不思議である。

復路は高松行きの飛行機に乗ることとした。高松を選んだのは入国スタンプ集めが主目的である。関西から良心的な距離にある空港のスタンプは集めやすくて良い。

当然の如く機内では爆睡し、無事に着陸。爆速で入国審査を済ませ、そして地方空港あるあるの念入りな税関チェックを通過して晴れて日本の地へと戻ってきた。ここから家に帰るためには40分バスに揺られマリンライナーと新幹線で新大阪まで戻らなくてはならないが、そこはこれといって特筆することも無いので割愛する。
今回、2年越しにヨーロッパへと渡航したが、博物館が休館だったりお目当ての電車が走ってなかったりと悔しい所も多々あった。次は訪問したい…と思うのだが、ちょっと原油価格と為替のせいで航空券の価格が高騰していてなかなかしんどい。次回の訪欧がいつになるかは分からないが、またその時が来たら訪欧記を書こうと思う。現地に滞在したまま更新が止まり永住権を取得した人も多くいるし。
おわり。