新しい風に乗って

駅を訪問したり保存車を訪問したりする方のブログです。

JR西日本_山陰本線:梅ヶ峠駅

日本で最も北、東、南、西にある駅というのは鉄道趣味を少し齧っていれば知っていると思う。2024年4月現在はそれぞれ稚内東根室、赤嶺、那覇空港となる。鉄道趣味を齧っていないとしても日本地図を描ければ稚内根室那覇那覇ぐらいまではアタリをつけることができると思う。

 

では本州で最も北、東、南、西にある駅はどうだろう。北は下北半島下北駅、南は紀伊半島串本駅、ここまでは日本地図で大体の位置がわかる。最東端が岩手県内のどこかにありそうというのも恐らく推定できるだろう(ちなみに岩手船越駅らしい)

で、本州最西端がこの梅ヶ峠駅。九州まで線路が伸びていることを考えると下関になりそうだが、実は少し北部で下関よりも西側にせり出している地域がある。

 

むつ市串本町の玄関口になっている最北端と最南端、近くに船越の集落があり列車交換ができる最東端と比較するとこの駅が一番しょぼい。1面1線しかないし、駅舎もこれである。一応本州最西端の駅という碑がかかっている。

その駅名に峠という名前が含まれているように、駅から両方向に下り勾配となっていた。駅に到着する列車にしてみれば勝手に減速してくれるし、駅から発車する列車としてみれば素早く加速してくれるので都合がいい。ただし峠なので平地と比べると土地利用にはかなり制約がある。

反対方向。こちらは20パーミルの下りとなる。わずかな距離とはいえ結構な急こう配である。そしてこんな峠の駅にもかかわらずITV装置が不釣り合いに設置されている。どうも近年3両、4両でのワンマン(1両目だけドアを開けるのではなく、いわゆる都市型ワンマン)が実施されるようになったらしく、ホーム上の安全監視名目で設置されているという算段だ。画面があるのはインターネットに乗せる写真を撮るにあたっては十分に注意しないといけないものの、ここではしっかりと映り込んでいる。ああ恐ろしや。

3両、4両で都市型ワンマンを実施しているからか、従来からの2両ワンマンも全ドア開けて乗降扱いをしていた。これは都度切符を提示するために一番前の車両に向かう必要性がないので大歓迎だ。

 

一応本州最西端の駅ということをアピールしている。描かれているのは山口県PR本部長という結構な肩書を手に入れたちょるるというキャラクター。10年ほど前の山口国体向けのキャラクターだと思っていたのだがいつのまにか大出世していた。せんとくんルートである。

 

来てくれてありがとう、山陰本線うめがとう。語呂としては悪くないのだが、ありがとう、オリゴ糖、運動は大事、板東は英二、二三本イビョンホン、ウォンビンビール瓶のあのお笑いコンビを意識しているのではないかと思う。このキャラクターもそういう高く飛び跳ねそうなポーズしてるし。