川の上にある駅だった。
写真の位置、つまり駅入り口と駅前を横切る道路が堤防になる。奥側の水色の部分が鉄橋で、あの下に川が流れている…といいたいところだが、訪問時は川底が丸見えで水流は全くなかった。航空写真を見る限り上流ではちゃんと水が流れているようで、単純に流量が不足しているようである。大雨の日とかには流れるのだろう。
駅構内に入って川上の位置から堤防側、来た側を見る。
こちらは特に特筆すべきところはない。一見すると台地のように見えるがこれは撮影位置から踏切のあたりまで堤防の幅が広いだけである。その先は下っていくのはお約束。ド柑橘色の電車が去っていった。
それではおまちかね、川の上のホームをご賞味あれ。
どうしてこうなった。重厚なトラス橋にとってつけたかのようなホーム、そして申し訳程度に設置された柵、これが3両目の位置に存在するというのが驚きだ。横河原線の列車はほとんどが3両、上下合計毎時8本がこのトンデモな構造の駅に到着し、乗客はトラスの前に降ろされるのである。
これは不法侵入ではなく、ただ駅構内に滞在しているだけである。もともとそういう用途を想定していないから仕方ないとはいえ、170cm台の人間ではトラスに頭をぶつけてしまう。御茶ノ水駅の潜り抜ける場所のようにそれを一つのアトラクションとしてみなせばいいのかもしれないが。