新しい風に乗って

駅を訪問したり保存車を訪問したりする方のブログです。

JR西日本_可部線:下祇園駅

前の記事でちらりと触れたように、この駅はもうすぐ上下線が分かれた改札になる。

予定では2024年1月28日、この記事を書いてから2週間後には新駅となり、この駅舎もお役御免だ。せっかくなので正月に広島帰省をしたタイミングで訪問した。

正月の時点で新駅舎開業まであと1か月を切っており、駅の右側は既に封鎖されていた。

駅舎の中は見た目相応に天井が高く、年季が入っている。窓口こそ閉鎖されたものの有人駅であり、今年度はこの駅からプロ野球選手を輩出したようである。

駅ホームから北方を望む。この駅は現状は2線の間に島式のホームがあるものの、改良工事によってその2線を挟み込むように新しいホームを作り、今立っているこの既存ホームは使用停止にするという方法をとっている。つまり、この構図での写真は来月には撮れなくなってしまうわけである。右側のホームは現ホームへの通路を作る都合で一部が取り除かれているが、恐らく切り替え当日に簡単に蓋ができる構造なんだろう。

そして奥に見えるのが自由通路である。最初に記載したようにこの駅は上下線別の改札になり、ホームの移動は改札外のこの自由通路が担うことになる。

さらに引いて現ホーム端から。新設ホームは若干今よりも北側にずれるため、端から全体を移すことができる。それにしても本当に4両編成分の長さしかない。将来を見据えて5両分の長さだけ確保してほしかったところである。

 

こちらは現駅舎側(東側)の新駅舎である。訪問時点で既に自動改札機が設置されており、青いビニールで覆われていた。現駅舎の自動改札機は2レーン、新駅舎では方面別に2レーン×2なのでどちらかは新品、どちらかは現駅からの移設だと思っていたのだが、まさか現駅舎側が新品になるとは思わなかった。反対側(西側駅舎)に持っていくのは大変ではなかろうか?それとも西側も新品?

駅西側は工事中で遠目にしか見れなかった。ただこの西側に出口を作ることこそがこの改良工事で一番の重要ポイントである。高層マンションや大学、イオンモール祇園(通称:ギオンモール)といった様々な施設が駅西側にあるにもかかわらず、今までは駅東側にしか改札が無く、割と狭い道を迂回して西側に出る必要があったのだ。この西側出口と自由通路が竣工することでそういう不便な状態が一気に改善するのである。

この右側の見切れているマンションも、今までは駅裏のマンションだったのにある日突然駅前一等地の超アクセス至便なマンションになるんだから分からないモノである。駅の裏側に改札を作るだけでこういう効用が生まれるのである、他駅もどんどん追従しなさい。

 

停止位置目標が新ホームの変な位置に設置されていた。恐らく、新ホームの建設が始まる前の、停止位置目標が地面に植えられていた頃の高さに合うように調整したんだろうが、ちょっと面白い。当然竣工したら移設撤去されるんだろう。