2020年末、山陰に寄ってから広島に帰りました。
出発はおなじみ三宮の神姫バスターミナル。ま、写真は別撮りなんですけど、毎度毎度このウナギの寝床のような狭い場所に後退でよく入っていくもんです。ぼくなら何度も切り返して結局入れない。
ここから山陰方面の夜行、ポートレイク号に乗車。当時は阪急梅田発のくにびき号も運休中で、関西発山陰方面の夜行で動いているのはポートレイクだけだったはずです。中国JRバスの担当でした。
12/27 5:40 松江
とにかく雪が降ってなくてよかったというのが感想です。大雪が降ってしまうと数日後に行く路線が冬眠に入ってしまうので、それだけは避けたいところ。
12月の年末で山陰、そして日の出前というまあ相応に寒い環境。ちゃんとした厚手の上着でも到底足りずにホットコーヒーを購入して寒さをしのぎます。
18切符に日付を入れ、プラットホームへ。まだ車両はいませんでした。
高架駅の2面4線、ここ松江も然り、近くの出雲市も然り、あとは鳥取も似ていたり。
松江6:17→米子6:51
米子
米子といえば、このいかにも国鉄がつくりましたといった、上に鉄道管理局が入っている駅です。赤文字でほんのり光る「YONAGO STATION」が素敵。
ただ、1F部分を見てもらえばわかるように、既にこの駅舎は閉鎖されて利用できませんでした。じゃあ今の改札はどこかというと、
さっきの写真の奥、隣の建物が仮駅舎として供用されています。この建物を仮駅舎として生かしている間に元の駅舎を解体、その跡地に南北自由通路と新駅舎を立てるようです。次に寄るときはまだ別の景色が見えるかもしれません。
海、山、旅のドラマは米子駅から。
プレスリリースを見てる限りでは新駅舎ができてもこの跨線橋は残っているように見えます。旅客の用途に使われるかはわかりません。
ここでまずは境線の駅を訪問します。本当は伯耆大山以東の山陰本線の駅に向かいたかったのですが、時間がかみ合わずに後回しです。
博労町
まず米子駅から歩いて博労町に移動します。境線はアホみたいに駅を増やしまくったおかげで徒歩でも簡単に隣駅に行けるのがいいですね。その代わりディーゼルカーでは加減速が大変。写真にうつる架線も営業では使われてません。もういっそ600Vぐらいで電化してもいいんじゃないかなって思ったり。見たくないですか?最高速度70km/h程度で高加速・高減速に特化した電車が入る世界。
境線は終点の境港がゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげる先生ゆかりの地なので、各駅に妖怪が設定されています。ここはコロポックル。乗車録で見た。
博労町7:33→境港8:13
境港
まずは終点まで、境港。妖怪は鬼太郎。駅の上に灯台が鎮座して、駅の手前には青空の元原稿を進める水木先生と妖怪がいます。
米子側から。奥の施設は隠岐へのフェリーターミナルで、以前に来た時はちょうど船が滞泊していた記憶があります。実はそこそこ海(というか中海と日本海の間の水道?)に近いのです。
すこしだけ水木しげるロードに向かうも朝早いからか軒並み営業時間外。そのまま歩いて隣の駅へ。近いって良いわね。
道路の陸橋に半分またがってる駅です。屋根を作らなくていいから合理的…なのか?
奥に白い建物が見えてると思います。それがさっきのフェリーターミナル。ごらんの近さ&狭さです。ちなみに境港市役所はこっちで降りた方が近いらしく、それなら駅名を境港市役所前にしてもいい気がします。JRに市役所前の類の駅がないので改名してしまえば頭に境港をつけず「市役所前」でも何ら問題はないはずです(?)
ちなみに妖怪はキジムナー。キジムナーって何?
馬場崎町9:28→高松町9:35
高松町
これまた民営化後に増えた駅です。本当に簡素な駅で、これまた民営化後に作られた駅です。距離にして両隣の駅のちょうど真ん中に位置しています。
すねこすりです。なにもんの妖怪?
ここから徒歩で隣駅の余子へ。距離にして約1km、本当に近いっていいですね。
余子
ここは雰囲気も然り、国鉄時代からの駅です。駅周囲のロケーションは高松町と似たり寄ったり。もう少し海側に向かえば国道が走っている分色々と活気があるのですが、駅周辺はやはり住宅街です。
見た感じ昔から列車交換は昔からできない雰囲気あります。よくある。
妖怪はこなきじじい、まあ有名なこと。快速が止まる駅には厚遇なんでしょうかね。
余子10:10→上道10:13
上道
山陽本線の上道と別に境線にも上道があります。なんかホーム延伸工事をしてるみたいでしたが、インターネットで調べても現状がさっぱりわからない。なんなんすかね
左側が工事の敷地、うんわからん。
ちなみに一反木綿です。有名だね。
上道10:28→大篠津町10:44
昔は御崎口という駅だったそうですが、諸般の事情で大篠津町に改名した経緯があります。割と直近の改名なので痕跡があるかなあと探してみましたが、駅施設としては見当たりませんでした。
しかし、駅近隣の踏切は改名前、御崎口の名前を保ち続けていました。踏切の名前は変える必要もないですからね。
ちなみに砂かけ婆、有名。
大篠津町10:59→中浜11:06
中浜
交換駅です。ここも諸般の事情で近隣駅から交換設備が移転してきた経緯があります。
旧駅はちょっとだけ離れていました。とはいえ80m程度、過去の写真を見る限りはこの分岐器のあたりにちょうどホームがあったようです。左奥に現ホーム。先に移転してから交換化したんでしょうか。
ちなみに牛鬼。誰?
歩いて隣駅へ。
御崎口を大篠津町に改名し、中浜を交換駅にした元凶、それは米子空港の滑走路が伸びて線路が迂回するようになったからでした。昔の大篠津駅は今は滑走路となり、その名前と交換設備が消えてしまったからなんですね。
偉大なる青の機体のあたりが旧線路敷だそうです。そして左側に大山。もしかしたらこの辺に良い感じの撮影地があるのかもしれませんね。
ちなみにべとべたさん、誰?
米子空港11:41→11:47
和田浜
つちころびというそう。
棒線駅でした。それ以外には特にめぼしいものは…という感じ。
徒歩で隣の駅へ
弓ヶ浜
あずきあらいです。正直この駅で降りた記憶があんまりない。
2面2線のシンプルな交換駅にみせかけて、昔の貨物側線が写真左手にあります。奥の大山が綺麗ですね。望遠とかで撮影したらいい感じになるんでしょうか。
弓ヶ浜12:49→後藤12:59
後藤
かの有名な後藤です。いろいろな車両が突っ込まれて見るも無残な姿に改造された由緒正しき工場です。ここまでは電化されていますが営業では電車は走りません。
もともと境線自体が資材を境港から運び込むために作られた古い路線ですが、後藤の駅舎はその中でもかなり古い部類と思われます。
あまりにも長いのでここで分割します。境線の駅数が多いので仕方ないね
つぎ