土樽という地名にピンとくるのは、どちらかというとマイカー族かもしれない。
首都圏から新潟に向かう高速道路としてお馴染みの関越道、大雪の日にこの道を走るととても長い関越トンネルを抜けた先で本線から降ろされタイヤを確認させられるパーキングエリアの名前である。僕自身はハンドルを持って走ったことはないけれど、冬場の夜行バスの乗車中にふと目が覚め窓の外を覗いた時の雪景色が印象に残っている。
川端康成の小説「雪国」で国境の長いトンネルを抜けた先の信号所は、この土樽駅らしい。一面の雪景色を期待していたが、暖冬のせいで12月中旬にも関わらず雪は無かった。
駅構造としては単純な複線。跨線橋の幅が広く、写真右端には使われていないホームがある。現行ホームのある位置はかつて線路、新幹線の通過駅のような配線だった様子。
古いホームの上にはボロッボロの駅名標も残されている。
駅舎の様子。こちら側には窓が無い。
扉の下には融雪用に水が流れており、大雪に対する臨戦態勢ができているようだった。
待合室。自動販売機がついているのは嬉しい。ここから山登りをする人間とかいるのだろうか。
あと、写真奥側、扉の立て付けがとにかく重く両手で力を加えても開かなかった(辛うじて半開きにしたのが写真である)こういうのは割と困るので速やかになんとかしてほしい。