前回の続き
最初はこれ
まだ屯門を徘徊することになる。多分今回も屯門を徘徊するだけで終わりの記事になる。
505系統で一旦屯門駅に向かい、751系統に乗り換えて北へ向かう。この505系統の行き先は①で紹介した余裕の空間が広がる三聖駅で、南に向かう路線である。めちゃくちゃな路線網をめちゃくちゃに電車が走っているので常に路線図とにらめっこしながらどの列車に乗るべきかを定めないといけないのである。
蔡意橋で下車。
川に並走してLRTが走っている。左奥に見えるコンクリートの構造体は屯門駅の様子。どうやらMTRの屯門駅は川の上に建っているようである。以前もこの屯門に来てるはずだが知らなかった。
駅の北を向けばMRTと並走する形になる。ただしMRTの方は騒音対策なのか高めの防音壁が設置され、あまり車両を見ることができなかった。それどころかさらに先へ向かえばシェルターですっぽりと線路を覆われていた。
大興(北)についた。北京の空港ではない。
これまでのLRTは道路の片隅に軌道の占有スペースを持っており、一般自動車の侵入は当然許されていなかったものの、この駅の一帯はそんなことはないようで道路上に電停がある様子。この方が路面電車然としてて好きだけどね。
反対側の線路は本線は道路と専用軌道の境目のあたり、折り返し線のホームは専用軌道上にある様子。見たところレールが特にさびている様子はなく、何らかの事由では使用されている模様。早朝や深夜に回送とかで使用されているのだろうか?
電車は普通に道路上に止まる。
引き続き北上し田景へ。ここは先の大興と違い日中も折返し系統が設定されている駅となる。
またしても折返しループ線となるわけだが、この駅はまずループ線に入ったところのホームで停車し、そのまま折り返して右側の乗車ホームに据え付ける様子。どちらから乗っても良いらしい。そんな差異は無いと思うが。
そしてこの写真を撮ったタイミングで、ちょうど車いすの老人が電車に乗り込もうとしていた。見ての通りこちら側には階段しかなく、奥の方にあるスロープを使ってホームへとアクセスしていたが、よくよく思えばここまで訪問したすべての駅でスロープが完備されていたような気がする。もしかするとすべての駅にスロープがあるのかもしれない。高床ホームにもかかわらずよくやっていると思う。日本の高床路面電車(江ノ電・都電)も全駅にスロープが設置されているが、あっちは新規開業ではなく既設を使い回したもの、スロープ設置にはかなり苦心したのではなかろうか。
駅名が面白かったので降りた。麒麟園という村がすぐそばにある様子。ちょうどこのあたりが高層マンション立ち並ぶニュータウンと旧来の村の境目なのかもしれない。
兆康駅。ここもまたすごい。
3方向のデルタ線にホームがあり、都合6面6線。実態としてはうち2線は使っておらず、4面4線なのだがいろいろな系統が集約されるためひっきりなしに列車がやってくる。上の画像を見ても4つの系統が同じホームにやってくることがわかると思う。
駅の南端からみえる景色がこれである。右奥に小さく見える電車のところにも分岐がある。3方向からの電車がここにやってきては写真左手前のホームか右手前のホームに分かれていくのである。
小さい電車がひっきりなしにやってくる景色というのは僕が幼少期に広島という町で徹底的に刷り込まれてきた景色ではあるが、正直こんな景色見てたら嫌でも路面電車オタクになると思う。実際、もう一人スマホを掲げて電車を撮る現地キッズがいた。きっと将来有望な吹っ切れた作者になるだろう。
デルタ線3方向のうち、また別の1方向から見える景色もなかなか良いモノだった。ただし3分岐の先の場所と違って団子運転にはなりそうにないのが悩み。
まだ続く。次はTin Shui Wai Circularが出てくると思う。
つづき