改札の配置に苦心したと思われる駅だ。

名鉄の孤立路線、瀬戸線に位置するこの駅は上下線で改札が分離されている。その中で尾張瀬戸行き側は非常に狭い。踏切奥の線路と、手前側の道路の間のわずかなスペースに辛うじて駅舎が建てられている。飲食店であればこういう狭い物件はショバ代が安く、その分味にコストを振れて結構な人気店のイメージがある。違法建築の可能性もあるが。

名鉄は駅集中管理システムというものが広く導入されている。これはエリア内の全ての駅に自動改札・精算機・券売機と遠隔のインターホンを設置してリモートで集中的に管理することで合理化を図るシステムとのこと。これが導入されている駅は運賃の取りこぼしを防ぐためなのか基本的に自動改札で内外をしっかり仕切られている。
普通、自動改札機は通路の左右を合わせて1組となる。入場・出場それぞれ右利きに都合がいいように右側に配置するためだ。ところがこの駅は自動改札機1セットすら設置できる幅が無かったようである。設置できたとしてもバリアフリー的にアウトだったのだろうと思う。
で、名鉄が何を考えたのかは知らないが、駅入口と駅出口が直列に並ぶ構造になった。

ざっくり、こうである。奥側に入口用、手前側に出口用の自動改札機が片方ずつ設置されているのである。当然このような構造なので残高が足りない時や切符が磁気不良を起こした時にバーが出てくることはない。そうなると無札で改札を突破されてしまう懸念もあるが、この改札以外の瀬戸線内全駅で通常通りの自動改札が設置されているので、必ず出場駅の改札で弾かれるはずである。
そういえば、関西にも改札の狭すぎる駅があった。南海高野線の帝塚山駅(高野山方面)改札である。手元の写真を掘り出してみた。

こちらは通路のど真ん中に改札機を置いているようだ。こういう配置を取った場合は乗降客の導線を分離することができるが、通路が狭くなりバリアフリー面でのデメリットが生じる。一長一短である。

改札が狭ければホームも当然狭く、点字ブロックの内側には殆どスペースがない。名古屋中心部へ向かう列車の乗り場ではないため人の滞留は少ないとは思うが、一部時間帯ではここを通過する列車がある。恐ろしい。

狭い駅なので駅名標を撮影するのも一苦労である。

逆方面の駅舎はしっかりとした敷地に立てられていた。