新しい風に乗って

駅とか、旅行とか、鉄道模型シミュレーターとか、雑多。

202411台湾渡航②:高雄で都市電車をする。

前回の続き

setoutivrm.hatenablog.com

 

空港から高雄捷運(MTR)に乗車する。

駅の改札に入る手前に高雄FUN PASSという切符の宣伝があった。これは捷運が48時間乗り放題になり、市内の様々なアクティビティまでついてくるという普通の観光客向けの切符である。しかし今回の高雄滞在は正味24時間ちょっとであり、アクティビティにもお世話になる見込みが無さそうな行程。他の種類のフリー切符、具体的に言えば24時間捷運乗り放題といったものを探していた。しかし見当たらず、今回は都度都度ICカードで乗車することにした。

…後で調べてみると24時間フリーパスがあったらしい。窓口に(画面のスクショをして)買い付けに行くべきであった。

 

とはいえICカードで乗車するにしても初乗りは20NTD、日本円で100円前後である。そんなに財布を気にすることはない。

路線図の左から2番目が空港駅である。ここから右方向(北)に向かう電車に乗ると特段不自由なく高雄の中心地に向かうことができる。しかしこのタイミングで電車オタクのどうしようもない持病が発生し、左方向(南)の1区間を乗らないで残すことがなんとなく嫌になってしまった。なのでまずはそっちに向かうことにした。

 

小港。終着駅。

終着駅だからといって一般的に想像する風情ある駅舎があるわけではない。この路線はは高雄の都市鉄道。(一応延伸の構想はあるようだが)終着駅も他駅と同じような地下駅である。

空港施設の場合、たとえ文字が異なっていようとも空港という大きな枠組みの中ではどの国でも似たようなものになる。入国審査、荷物のターンテーブル、税関、到着ロビーのレンタカー、ATM、SIMカード…、ゆえにその国の建物というのはあまり表に出てこない。ここでようやく台湾らしい景色と本格的に触れ合うことになる。

…でもこの写真だと香港にも見えなくはないなあ、うーん写真を間違えた。

 

折返して今度こそ市内方面へと向かう。1駅乗るとついさっきまでお世話になっていた空港駅に到着し、大量の人が乗り込んできた。実際自分も数十分前はその空港駅の一人だったから当然ともいえるが、乗り込んできた客には日本人もそこそこ含まれており、ドアの向かい側に乗り込んできた客は日本語を話していた。私は一人で預け入れ荷物も無く、慣れた手つきで現金を引き出して空港から出たが、預入荷物を受け取ったり、あるいは空港で小腹を満たすといったことをしていたら同じ便に乗っていてもこれぐらいの時間差というのは出てくるのかもしれない。

30分ほどかけて高雄の地下を北上していく。高雄捷運の車内アナウンスは中国語、台湾語客家語、英語の4言語で駅を案内するが、空港駅や別路線へ乗り換えができる駅ではこれに日本語が加わった5語での案内となる。まあ趣味的にもありがたいものである。

 

世運駅へ来た。高雄捷運は市街地近隣こそ地下線を走っているが、この駅より先はしばらく高架を走る。前回の高雄訪問時は乗った全ての区間が地下で、電車もホームドアのガラスの向こうからしか拝むことができなかった。今回はそうじゃない駅まで向かってちゃんと電車の外観を眺めておこうと思ったところである。

高架の駅であるが、上下線のホームを結ぶ通路はその線路の上を跨いでおり、そこから(ガラス越しに)電車を眺めることができる。撮影技量は別として眺めているのは悪くない。架線がないこともありかなりすっきりとした見た目である。

4ドアとはいえ3両編成の短い電車である。これぐらいの規模だったら日本だと新交通システムを導入しているのではないかとも思う。将来的な増結は念頭に入れているようで、各駅のホームは6両程度の長さが確保されており、3両ごとに上下線の列車の停止位置をオフセットして混雑の対策をしていた。

1駅戻って左営駅に着いた。台鉄(台湾鉄路 新左営駅)と高鐵(台湾高速鉄道 左営駅)に乗り換えが可能な駅である。以前の高雄訪問時もこの駅で乗り換えたはずだ。

知らないキャラクターがいた。蜜柑駅長という、実際に駅構内で飼われている猫をモチーフにしたキャラクターらしい。改札の真正面にポップアップストアが展開されていた。

余談になるが、私の世代では、高雄捷運のキャラクターといえば真っ先に高捷少女が思い浮かぶ。日本国のオタク文化をベースにした高雄発のコンテンツで、公式キャラクターでありながらメディアミックスで色々なところに顔を出している。(日本にも進出している)

以前の高雄ではそこそこの場所でこのキャラクターの姿を眺められた記憶があるが、今回の高雄では美麗島の駅でちらりと見かけたぐらいで、その他は全て上の蜜柑駅長関連のイラストが使用されていた。ちょっと悲しい。

simoncreatives.com

 

ところで小腹が空いた。最後の食事は機内食でそこから概ね5時間ぐらい経過しており、この駅に隣接して三越があること、そしてその地下にフードコートがあることを知っており何か食べようかとも思った。実際に三越の入り口まで歩いて向かったが、ここで何か食ったら日没までの時間が短くなり、満足に訪問できないのではないかと思い、パス。

 

台鉄に乗って高雄市街地へと戻ることにした。この車両はEMU500形。4両編成を2本つないだ8両編成で都市内輸送を担っているようだ。

この形式は口の悪いオタクからは病院の待合室の椅子号という不名誉な俗称で親しまれている。しかし私が乗車した車両は病院の待合室とは似ても非なる電車然とした内装をしていた。リニューアルを実施したのかなあと思ったが、翌日再度この形式を見た時はしっかりと病院の待合室の椅子だった。どうやら車両によって更新されているものとされていないものがいるらしい。

 

美術館駅で下車をした。

かつて台湾島内の長距離輸送を一手に担っていた台鉄は、高鐵開業でその役割から手を引き都市内輸送にフォーカスをあてていくこととなった。(奇遇にも日本国で国鉄が辿ったシティ電車施策と同じことを実施することとなった)

その一環として、高雄市街地の台鉄線を地下化し、駅の数を増やしたようである。この駅はその増えた駅で、ライトレールと接続する駅となる。写真右奥にあるのが台鉄の駅舎で、そのすぐ目の前にライトレールの軌道が敷かれている。

 

続く

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