新しい風に乗って

駅を訪問したり保存車を訪問したりする方のブログです。

広島県:クモハ73

少なくとも僕が広島に住んでいる間は、こんなものが市内に眠っているとは知らなかった。

可部線を走っていた旧型国電、クモハ73の一部分だけが広島市内に保存されていた。僕が広島に住んでいる間は存在を知らず、数年前に存在を知り、あとは細かい場所が分からなかったが、候補地一帯のストリートビューを探すといういささか脳筋な方法で場所を特定し、帰省に合わせて訪問した。

 

かつてバイパスからよく見える場所に同じ可部線のクモハ73の頭部が保存されていたが、その同じ車両のお尻の側らしい。この頭部は今は広島から搬出されて岡山の柵原に一時保管、今は高松市にあるようだ。

 

チェーンがかけられていたので階段を上っての立ち入りは不可能。ほとんど同じ方向しか望むことができない。一応妻面側によるとこんな感じ。電話ボックスのようなコンパクトさだ。

そしてよく見ると右下に密着連結器が置いてある。この車両のだろうか?

案内板も設置されているが、この車両が何番であるかは一切書かれていなかった。山手線に配置されて京浜東北線、そして広島に飛ばされて35年で引退。車両の実働よりも保存期間のほうが既に長くなっているようだ。