新しい風に乗って

駅を訪問したり保存車を訪問したりする方のブログです。

JR四国_予讃線:関川駅

特急街道の風格として上下本線と別建てで通過線が用意される、そんなことが許されるのは一応は複線だからである。これが単線の特急街道となると、途端に奇妙な駅が生まれてしまうというお話。

この予讃線にはそんな奇妙な駅が2つある。これはそのうちの一つ、関川駅。ちなみにもう一つは大浦駅。どっちも単線の電化区間で、毎時1本は特急の走る区間だ。ちなみにどちらの駅も入口の道路から少しだけ低まったところにある。そんなところは真似せんでいい。

 

 

ちょうど駅に入ったあたり。1枚目の待合室の位置を考えてもらうとわかりやすい。ここだけみれば何の変哲もない行き違いの可能な駅のような風貌をしている。向かいの線路にホームが無かったとしても、それはよくあること、昔はタブレット交換をするために千鳥状にホームが配され、その真ん中に構内踏切が存在するなんて構造はありきたりだった。

であるからして、振り返ってみるとこうだ。

ありゃあ?

 

上の写真の待合室まで歩みを進めて振り返ったはずが、不思議なことにもう1本の線路にはホームがない。奇妙な構造というのはこういうワケだ。おかげさまでこの駅では普通列車の交換はできない。普通と特急、または特急と特急の場合でしか交換ができないことになる。もちろん、駅で交換することも無い特急列車は通過線を最高速で突き抜けていくわけである。

 

ちなみに、予讃線の駅は特急通過時刻が駅に掲示されている。もちろん注意喚起のためだろうが、基本的に通過線を通っていくはずのこの駅(と大浦駅)でも律儀に用意されていたりする。なので動画とか撮る分には助かるのかもしれない