新しい風に乗って

駅を訪問したり保存車を訪問したりする方のブログです。

202303:オーストラリア訪問:メルボルンの電車②

前回の続きです。

 

setoutivrm.hatenablog.com

 

前回の車庫付近、Moreland駅です。この日も朝から動いているということは当然、おなかが痛くなってくるタイミングですね。おトイレを探して駅にやってきたわけです。幸いにも地上部分にトイレがあり、そこそこ綺麗で紙もあったので安心。きれいさっぱりすっきりした状態になれました。

 

このMoreland駅は近郊電車の駅で、コンクリートの古さを見る感じでは割と近年に高架化された駅のように見えます。黒をベースとしたデザイン、どことなくJR九州の駅っぽく見えませんか?

比較でこれは割と最近に建設されたJR九州の駅、西熊本です。似てると思ったけどあんまり似てないですね。

 

さて、近郊電車に乗ることはなく、引き続き路面電車を攻めていきます。先ほどの駅のすぐ近くにMoreland Station電停があります。6系統の終点であり、しかも19系統の入出庫を担っていることからこの電停付近も列車が多く飽きることがありません。

ここは軌道敷内にも車が侵入してもセーフです。こうやって右折待ちの車が路面電車の邪魔をすることだってあります。やっぱり英国文化圏は左側通行なので違和感をあまり感じなく、ぼくみたいな海外初心者向けも安心ですね。

さて、ここから6系統に乗ってよさげなところを探しながら市内に向かっていく予定でしたが、先述の通り19系統の入出庫もこの電停は経由するうえ、なんと本来のルート上にないこの電停からも乗車扱いをするらしいですね。ウッキウキで乗り込んだら「こいつは市内いかんぞ(意訳)」とやんわりと言われて次の電車に乗ることにしました。

 

改めて6系統。市内に向かいながらよさげな場所を探し、気になったら降りてみます。

 

Albion St

 

南下していると急にS字のカーブがあったので降りてみました。ちょっと電車を拝んでみようと思います。マクドナルドカーブとでも称しましょうか。

5連接の電車がヘビのように曲がる光景だと嬉しいのですが、どうも系統ごとに完全に使用車種が分かれているらしくこの6系統、そして同じ線路を走る1系統には入らない模様。それでも2連接のB形とか、3連接バージョンのD形ならば来てくれます。とりあえずカメラを取り出して撮る。うん、良いんじゃないかな。なんか岡電中納言みたいな感じ

 

まあ、路面電車を撮ってるとこうなる。自家用車が四隅、時折電車の前を彩ってくれます。うーん。

 

何本か撮影してから、さらに市内方面へ。

 

Lygon St

 

だいぶ市内に入ってきたところで下車。

上下線の真ん中にホームがあり、半分が上り、もう半分が下りホームです。東武伊勢崎線の梅島や、名古屋市営地下鉄東山線名古屋駅みたいな感じです。それを道路上でやってしまうというこの、なかなかキメた駅なので降りてみました。

 

当然こう、線路間から電車を撮ることもできます。右のD形は5000番台、つまりは5連接、いや、5連接来るじゃん。さっきの電停でもうちょっと待つべきだったか…

 

で、この左奥にいるB形、なかなか奇妙な動きをしてました。渡り線がちょうどこの左右の電車の間にあるんですけど、なんと電車が来たら渡り線を渡って反対側の線路に行ってやりすごしていたんですね。今左奥にいるのも、本来は右側の線路にいたもののこのD形が来たからやり過ごしていると。で、このあと左の線路に電車が来たのでまた渡線を渡って右に行ったわけです。

ほらね、右の線路にいるでしょ?

 

で、ここから電停ひとつ歩いてMelbourne University。ここの電停は市内方面からの多数の系統の終着駅になる、拠点のような電停なんですが、その大量の折り返し電車を捌くためにこれまた奇妙な構造をしていました。ここは絶対に見に行きたかった電停です。

写真奥が電停で、真ん中に留置線があるでしょう。これだけならいいんですけど、問題はその留置線が3本直列に連なっているということなんですね。奥に1本留置線があって、さらにその奥にも留置線がある。キモい構造です。しかも先のLygon Stで奇妙な電車が渡っていた線路も含めると、都合4本の電車を収容できるわけです。すげ~~~

3直列の留置線に全部電車が埋まっている光景です。これを持ってもなおのこと電停で団子運転になっており、メルボルンという町の路面電車の規模を思い知ることになりました。広島だと花火の時ぐらいしか見かけない団子運転が、普通に見れるなんて、ね…

で、気になるのは信号制御。3線もあって、また空いてる線路に随時入っていくわけでもないことから何らかの手段で入庫する番線を選んでいると思い、実際に進路表示機はあったのですが、トロコンなどもなく、どうやって判別しているのかは旅行中一切わかりませんでした。車上に系統情報書き込んで自動で識別してたりするんですかね?

 

Melbourne Central

ヴィクトリア州立図書館の目の前の駅です。自動車が出禁になっており、車道部分をかさ上げしてホームのようにしています。自転車や電動キックボードはバンバン通過しますが、非常に歩行者に優しい電停です。一応軌道間に柵がついているものの、そんなのお構いなしに向こうにわたる観光客はご愛敬。そう、右の芝生がヴィクトリア州立図書館なんです、一応観光はしておこうと、その図書館に入ってみました。すごかった。

 

Royal Park

路面軌道に飽きたので専用軌道を探して北上しました。公演の中を突っ切る区間があり、そこを低床電車が駆け抜ける姿、性癖なので暫く歩きながら電車を撮ってました。

こいつ。やっぱり顔がいいので来るたびに撮ってしまう。

 

この後南下。宿の近くで電車を探します。

St Kilda Junction付近より。日本だとニュータウンの都市鉄道にありがちな中央分離帯電車ですが、ここはその中央分離帯路面電車が走る。めちゃくちゃカッコいい、オタクの考えた町か?

 

朝5時から動いているのでこの辺で宿にイン。チェックイン直後に3時間も昼寝してしまったので以降はもう写真ありません。ドミトリーのシングルルームで安く、まあ満足。部屋にゴキブリがいたけどそれはもう「まあいいか」ぐらいの気分で寝落ちしてしまいました…