新しい風に乗って

駅を訪問したり保存車を訪問したりする方のブログです。

長野県:旧信濃川田駅

年明け早々、縁起でもない話題がインターネットに流れてきました。それは長野電鉄の旧屋代線信濃川田駅に保存されている車両が年度内に解体されるという話でした。

実を言うと私は屋代線に乗ったことがありませんでした。廃止になったのは2012年で、私が長野県に初訪問したのは2013年、それも中央本線長野市とは縁のない所だったのでどうやっても乗ることができませんでした。それでも雑誌とか下車とかで信濃川田の駅に長電の車両が保存されているのは知ってました。

年度内に解体されるという曖昧な情報では、3月末に行ったら既に跡形もない可能性がありました、そのため卒論で忙しい中なんとかして空いている日程を工面して2019年2回目の長野に行くことを画策しました。

昼前には訪問して午後には湯田中のほうに行くルートを考え、当日朝一番のバスで長野方面へ向かいました。

降車したのは長野インター前。ここから徒歩圏内には同じく屋代線の松代駅がありました。

松代

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廃止から7年たち、線路こそはがされていましたが駅舎はそのまま残っていました。開放されており代替バスの待合室としての役割の他、屋代線の資料もいくつかありました。

で、ここから長電バスに乗って信濃川田に移動するはずだったんですけど、なんと朝一の新宿→長野のバスが関越の渋滞で1時間近く遅れて旅程が崩壊してしまいました。次のバス(本来は信濃川田→須坂で乗る予定のバス)に乗ることも考えたのですが、そうすると信濃川田で3時間近く開いてしまうんですね。

悩んだあげく、タクシーを使うことにしました。新宿→長野が2900円で、松代→信濃川田が3000円、高速バスは定時制が担保された乗り物ではないから遅れることに文句は言えないんですけど、それでも平日朝7時ぐらいの下り方向の関越で1時間遅れる渋滞が起きるなんてねぇ…

 

信濃川田 

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というわけで3000円ライナーで信濃川田。早速駅の裏へ。同業者が1人いました。

 

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長電2000系、A編成ですね。ロマンスカーが入る前の特急車両でした。同じ形式のD編成も小布施にいますが、そちらはスカートつき、こちらは無し。また、カラーも小布施のはいわゆる赤とクリームのリンゴカラー、こちらはデビュー時のマルーンです。

 

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モハ1003。こちらの車両は詳しく知らないのですが、戦後に製造された運輸省規格型電車の一員なんだとか。車体も2000系と比べて短く、16mあるいは14mほどでしょうか。

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裏から。こちらは非貫通なんですね。クモハ12のように前後で形態が異なるのが面白いです。また、2000系も同様、陰になる側は比較的錆が少ない印象を受けました。やはり紫外線の影響なんでしょうか。

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ここだけ見ると現役時代のようですね。中間車はそこまででもなかったのですが、先頭車両は車内の椅子が撤去されており、解体が刻一刻と迫っていることを実感せざるを得ませんでした。

 

【アクセス】

屋代駅・須坂駅より屋代須坂線(長電バス

または長野駅より46系統大豆島保科温泉線(長電バス・アルピコ)いずれも川田駅下車

※執筆時点で2000系は解体され、モハ1003も半分以上解体されています。