「岐阜市内線の車両が見たい!」きっかけは京都の時のように些細なものであった。しかし今回は、なんと土日が空いているではないか。そう思って、今回も金曜日の朝にバスを手配して、その晩に乗りこんだ。
続きを読む全扉降車に求めるもの
広島電鉄で、先日より1000形に限って全扉降車のサービスが始まった。
これは、通常だと中扉から乗車して前扉から降りるところを、PASPY+全国10種のICカードを1人1枚利用する場合に限り、乗ってきた中扉からも降りれるというサービスだ。
1人1枚利用することが条件というのは、結局は降車の際に運賃箱で特段の操作が必要ないICカードであり、たとえ1人1枚利用であっても普通のPASPYを持って小児料金を払う人や、あるいは残高不足の人は利用することができない。
さて、この全扉降車、信用乗車に近いものでもあり、ただでさえ車両が長いうえに出口付近が流れの悪いボックスシートになっている1000形に対しては非常に有効であると僕個人としては考えており、もちろん普及してほしいのではあるが、いくつかの点で納得いかないような、ちょっとモヤモヤするポイントがあるのである。
①リーダーの数は適切か?
広島電鉄では3種類の運賃体系が存在することもあり、乗り換え制度のために乗降電停を記録する必要もあることからICカード利用の際も乗車と降車の2回タッチが必要となる。今まで中扉には乗車用リーダーが車両に向かって左右に存在していたが、今回のサービスに伴い左側のみ残り右側の物は降車リーダーになってしまった。これにより降車にかかる時間が減ったとしても乗車にかかる時間が増えてしまう可能性がある。中扉から降車する客は多くても全体の半分を超えることが無いと思われるが、乗車客はその大半が従来と同じく中扉から乗車するのである。社会的な常識としては降車が完了してから乗車するものであり、折角の短縮を食いつぶしてしまう可能性があるのではないか。
改善手法は、乗車リーダーを2個に戻す方法である。この場合は今以上に乗車リーダーと降車リーダーの区別が重要となる。なお2012年の信用乗車社会実験では中扉の降車リーダーが設置された部分にも乗車リーダーが存置してあった。
②電停側は大丈夫か?
従来では乗車客が中扉付近にたむろし、ドアが開くと同時にその混雑が減る一方で降りた人が前扉付近に混雑を作っていくという一種の流れが存在した。全扉降車で、例えば横断歩道が進行方向にある場合は中扉降車客と電停の乗車客が交錯する可能性がある。これは宇品線など電停の狭いところのみならず、本通や紙屋町など多くの人が待っている場所でも十分生じる可能性がある。対策は電停の幅を広げることの他、出口を前後に設置することである程度改善できるのではないかと思う。八丁堀下りなど、そのまま胡町の交差点まで後ろを伸ばしてもいいぐらいだと思う。
③そろそろ一日券をICに詰め
PASPYが普及し、乗り換えカードと共に磁気券から退化した一日券。それを使う利用者、特に電車の利用に不慣れな外国人や観光客は中扉での降車を行うことができない。あるいは制度を知らずに降りようとしてトラブルになる可能性も十分考えられる。全扉降車サービスの発表前から何度も言っているのだが、そろそろIC一日券を採用する頃合いだと思う。
都内の各路線バスと同じ運賃箱を使用していることもあり、一日券の設定自体は可能ではないかと思う。問題は電車一日、ピースパス、電車松大などと多数の一日券が存在することと、前乗り先払い制度ではなく乗車後しばらくしたうえで乗務員の所へ出向く必要があることだ。これに関しては広島駅と宮島口で地上側で一日券を積むことができれば大半は解決すると思われる。それでもぐるりんパスなど、他の乗車券に付帯しているものはどうにもならないが…
以上3点が全扉降車に求めるものである。
完
2017年12月1日、乗りつぶしという記事を書いた。
ここには乗ってない路線として、以下の各線をあげた
・山田線:全線157.5km
・八戸線:全線64.9km
・田沢湖線:秋田~角館58.8km
・大糸線:全線105.4km
・武豊線:全線19.3km
・木次線:全線81.9km
この後、伯備線と木次線は年内に、七尾線と武豊線は1月に、上越線と大糸線、八戸線と津軽線と田沢湖線、山田線は2月に乗車した。
そして2018年3月10日、可部線も完乗し、JR全線を完乗した。(ただし大糸線・常磐線・只見線・日高本線・山田線・根室本線は一部代行バスあるいは並行バス利用)
これは即ち、10年間をかけてきた一番の趣味が終わってしまったということである。
正直、達成感よりも、何か心に穴が開いてしまったような気がする。かつての宮脇氏も国鉄完乗後は時刻表の購入を怠るなど虚無感に近いものを感じたと自著にて語っているが、それに近い。
しかし、乗りつぶしをしなければならないという一種の強迫観念から解き放たれたということは、これからはもうすこしセカセカしないような旅行ができるのだろうか…?
きみは山賊を知っているか
山賊、それは広島市民が免許を交付されて、真っ先に行く場所なんです。広島市内を夕方に出発し、国道2号線をずっと西に行くのです。高速で行くのはタブーで、かならず一般道で行くのがいいんです。地御前の先でバイパスが終わり、宮島口の渋滞にはまり、大竹の工業地帯を横目に見てると、山口県の岩国につくのです。
岩国を過ぎると錦川に並行して道路が続いていきます。このまままっすぐ行くと美川ムーバレーという岩国のもう一つの名所まで行ってしまうのですが、その手前で川から離れて山道を進んでいきます。20時をまわるともう外は真っ暗、点々と集落があるほかはコンビニですら無いような片側一車線の国道を登っていくのです。
そして峠のサミットを越え暗闇を降りていく途中、はるか遠くから光が見えてきます。そしてその光はだんだんと強くなり、まるで異世界のような景色が目の前に現れるのです。
それが山賊です。正確な名前は、「いろり山賊 玖珂店」と言います、玖珂店とあるように、他にも2店舗存在するんですけど、ほとんどの人は山賊=玖珂店と認識していると思ってもおかしくないんじゃないかなと思います。。
ではこの山賊というのは一体何なんでしょう、料亭であり、森であり、沢であり、神社であり、キャンプなのです。何を言っているのかわからないと思う割れるかもしれませんが、これが山賊です。詳しく解剖するために、食事の過程から説明しましょう。
山賊には3つあります。いろり山賊、竈、桃李庵の3つです。ここでは一番メジャーないろり山賊について説明します。
まず、店に入る前に行わなければならないのが、注文です。上の写真の奥のほうに進んでいくと窓口があり、ここで先に注文と支払いを済ませます。週末にはここで1時間消えます。山賊焼きと、山賊むすび、山賊うどんあたりがメジャーなものですね。
注文をすると、レシートを受けとります。そのまま店内に入っていくと目の前にいろりが現れ、調理をしている様子が見れます。その店内でそのまま食事をすることもできますが、そのまま店内を突き抜けて外に出るのが一番です。
外に行くと、野外にテーブルが置いてあり、空いているすきな席に座ることができます。冬場は炬燵になっているので外でも十分あったかいのです。席についたのち、適当に店員を捕まえてレシートを渡します。
ここから料理ができるまでは、適当に周囲を散策しましょう。沢に降りるのもよし、神社に行くのもよし、ラムネを買って飲むのもよし、凄いトイレに行くのもよし。
そして料理が出て、実食です。ここまでで2時間以上たっていることがありますが、安心してください。いろり山賊は夜3時までやってます。
そして一通り食べた後は、おみやげでも物色して夜道を広島へと帰るのです…
いかがでしたでしょうか。これが僕がさんざんアピールしてる山賊の招待です。アウトドア大自然料理が気軽に食べられる経験は滅多にできません。しかしアクセスが悪いため車利用になってしまい、みんなで酒を飲むことができないのは残念な所。バスは1日5往復。もちろん夕方でおしまい。
とりあえず、行ってみて。
地平線
突然ですが、貴方は海派ですか?それとも山派ですか?
僕は海派です。というのも、海と山だと、海の方が身近な気がするからですね。
広島のデルタ地区に住んでいると、確かに山は遠目に見えるんですが、山登りをするとうよりかは、例えばかるが浜とか江田島とかで海水浴したり、あるいは漁港とかで釣りとかに連れてってもらったりと山よりは身近な存在でした。そして、市内を流れる6本の川も、潮の満ち引きの関係上実質的に汽水だったり、あるいは霧の日には遠いところから船の汽笛が聞こえてきたりと、なにかと海の方が近い生活でした。
それに引き換え、山だと登山とかは基本的に車ですし、徒歩で上ったとなると比治山ぐらいしか思い浮かびません。いや、本当に。小学校の遠足で比治山6回上ったなーぐらいの感覚です。
それでも、広島に一番先に雪を教えてくれるのは山でした。市内から見ると3方向に山が存在します。その中でも北東方面の山は山陰山地に近いこともあり、一番雪を被る可能性が高かったのです。なので、たまーに見てて雪が積もってるのを見ると、「おー」って思ったりしました。
しかし恥ずかしながら、広島にいるときには地平線を見ることはほとんど無かったのです。3方向を山に囲まれているのみならず、残った1方向は海…水平線は見ることができても地平線は見れなかったのですね。
そしてまあ、関東に来て無事に地平線を見ることになるのです。
しかし、関東に来て井の頭線に乗った時でしょうか。どことなく違和感を感じたのです。井の頭線の下北沢の手前、池の上からちょうど駅に向けて上り坂があります。そこで海側に目を向けると、遠いところに三軒茶屋のキャロットタワーっていうビルが見えるんですね。その他にもいくつかビルが遠景に見えて、そこまでずーっと住宅が続いているんですけど、その時に、なにか足りないなーと違和感を持ったのです。
もちろん、井の頭線だけではありませんでした。東横線の自由が丘あたりとか、京成の青砥あたりとかでも似たような違和感を感じました。
そしてそれは、遠景に山が無いことによるものだと気づきました。
周りに山があるという一種の圧迫感を、無意識のうちに当然だと思いこんでいて何もない関東平野の解放感に違和感を覚えてしまったのです。
逆にこれを普通だと思ってる人だと、広島の遠景に違和感を覚えるのかもしれません。
そう考えると、僕もある意味山派かもしれないですね。
降りつぶしのルールも定めました
乗りつぶしが佳境であることは昔述べたとおりである。それに加え、あやふやだった降りつぶしのルールを定めましたよという話。
今回定めたルールはこれ
①列車で来訪、あるいは列車で去ることが必要である
②駅舎あるいは駅施設を最低1枚は撮影する
③駅名標あるいはそれに準ずるものを撮影する
④駅舎や駅施設からなるべく外に出ることが必要である
⑤既に利用した駅で、この条件を満たさないものはなるべく満たすように努力する必要がある
文字にするのは今が初めてなんですけど、大枠はこういうルール
①は、来るか去るか少なくともどっちかは列車に乗ろうという話で、車で来て車で去るのはダメだよという話
②は、何かしら駅の様子を記録することが必要だよという話。実は今まではしてなかった駅もある
③は、②と同じ。素材にもなるし、抑えておきたい。
④これは、駅の中だけに留まるのはだめだから、少なくとも駅前広場には出ようやという話。海芝浦とかのように無理な所は無理だけど。
⑤は、今までの駅で条件を満たさなかったら、無効にはならないけど、なるべく条件をそろえてねという話。今まで降りた駅で写真が全くなかったら利用はしたことになってるけど、駅名標と駅舎の画像撮ってねという話。この時は、別に車で来て車で去ってもいいし、車内から駅名標だけ撮って降りないのもOK。
この新ルールをこの1月13日、はじめて適用しまして、主に京王のフリーきっぷを買って降りてました。
久我山→三鷹台→井の頭公園→富士見ヶ丘→高井戸→→芦花公園→千歳烏山→調布→狭間→山田→京王片倉→長沼→南平→平山城址公園→高幡不動→百草園→中川原→聖蹟桜ヶ丘→分倍河原→府中→武蔵野台→多磨霊園→西調布→飛田給→国領→布田(ここで力尽きる)